2010年12月31日

#76 2010洋画ベスト13(後編)

【前編の補足】二回になんか分けるから、言い足りないことが後から出ちゃうんだよバカ。

『シュレック・フォーエバー』順位高すぎたかなあ。ま、いいかラストだからご祝儀。今までの分も含めてってことで。逆に『ジェニファーズ・ボディ』は、もうちょい上でもよかったかなあと反省。脚本のディアブロ・コーディは、これからも活躍してほしいなあ。

『リトル・ランボーズ』は、他人との距離の取り方がわからないヤツらって感じも好きだな。

『ナイト&デイ』見てて、ああ、居場所がわからない人なんて、この世界には存在しないんだ、と感心してしまった。うまい映画だよね。

実は今年いちばん数多くの回数見たのは『ヒックとドラゴン』。4回だけど自分としては多い方。しかも初回は2Dで見てやがんの。

では、残りの順位。

5位17歳の肖像
ちょっと嫌みなところもある映画なんだけど、
心のちょっと取りにくいところに入り込んじ
ゃった映画なので。ここではたまたま17歳だ
が、年齢に関係なく世の中や物事の見方がち
ょっと変わることはあるもの。その狭間のエ
アポケットみたいな瞬間を描いた映画。個人
的に「狭間」を描いた映画に弱い。狭間って
気持ちよいよねえ。

4位Ricky
妻・夫・娘の3つのラインを分離させずに表
現している。この映画の出発点はどこなんだ
ろう、と思うくらい人物を立体的に描いてい
て面白い。視点が定まらないところが面白さ
につながっている。厚みがある映画。

3位スプリング・フィーバー
「今」しか描かない映画。「先」は、一切描
かない。「先」がないから「前」もない。だ
から連続性が自ずと否定される。連続性のな
い「今」とは、こんなに面白いのか。

2位ハロウィンU
主人公が夢…というか意識の深いところと現
実の間を行ったり来たりして、徐々に「あの
地点」にたどりつこうとしている。そして、
とうとう彼女はラストで無事にたどりつく。
そこにあるのは、前作と元作含めた物語全体
についての肯定的な視点。美しい映画だった。
結局、作り手が最も描きたかったのは、「ハ
ロウィン」という映画に惹かれた作り手自身
であり観客だ。だから、冒頭に前作のオマー
ジュがある。そういうこと。エンジェル・マ
イヤーズは、ひとりではない。

1位 サベイランス
どこを切り取っても、そこから別のストーリ
ーが発展するほど濃密な映画。禁煙してる警
察署長だけでも。不安定な家族、不安定な関
係。何度見ても飽きない。また、意外に色彩
と構図が美しい。少女のステフは、真っ赤な
ルージュをつけている。…言い出したらきり
がないほど好きな映画。

***2010年ラストの記事です。邦画のベストは新年に繰り越しちゃいました。
極めて、個人的で独りよがりな内容のブログですが、読んでくださって感謝しております。
ここはアウトプット、Twitterはインプットという区分けをしておりますゆえ、コメント欄は設けておりません。こんな状態でいつまで続けられるものか、ちょっと楽しみです。
ともあれ、 2010ありがとうございました。新年も宜しくお願いいたします。
posted by TcinemaholicT at 01:31| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月30日

#75 2010洋画ベスト13(前編)

【脱落!】 ジャーロ/ 処刑山
この2本は、泣く泣くベスト13から外しまし
た。『ジャーロ』は好きなんだけど、ギャラ
不払い問題によって(笑)。いやいや大事な
問題。そういうことクリアして初めて土俵に
上がれるんじゃないかと。

13位 ジェニファーズ・ボディー
ホラーと笑いの中間の映画は大好き。『処刑
山』と悩んだが、『処刑山』はサム・ライミ
にはかなわないだろうということで、他に類
を見ない『ジェニファーズ・ボディ』のほう
を入れた。女子が主役の割に男の子っぽい映
画なんだけど、そこがまた魅力。きっと役柄
すべて男女入れ替えると、古典的な映画にな
るんじゃないか。

12位 ローラー・ガールズ・ダイアリー
汗と涙の物語でも、サクセスストーリーでも
何でもなくて、女の子が自分の舞台を見てほ
しいっていう映画で、大好き。女の子って、
自分がステージに立つのを見てほしいものだ
よね。この映画の父親像は、女子が望む父親
だと思う。それが『17歳の肖像』『武士道シ
ックスティーン』と大きく異なる点。

11位 ハング・オーバー
骨太な骨格がある映画。コメディーにとって、
骨太な骨格が大事なんだなあと認識した。エ
ド・ヘルムズとヘザー・グラハムのラインが
太い! ちなみにエド・ヘルムズと筆者は誕
生日が一緒。年は違うけどね…

10位 ヒックとドラゴン3D
3D映画の進化版。光の使い方が巧みなので、
暗いシーンでも立体感が強かった。よいお話
でした。

9位 シュレック・フォーエバー3D
3D映画の進化版2。シーンの構図が美しいと
思う。お話も、ちょっと大人な感じで好きだ
なあ。若者は『ヒックとドラゴン』、年寄り
は『シュレック・フォーエバー』が似合うん
じゃないだろうか。

8位 リトル・ランボーズ
劣等生の映画。劣等感を押しつけてこないと
ころがいい。主人公二人が廊下で出会うシー
ンは忘れられない。なんか自分の中にある「劣
等感」にまつわる感情を、ちくちく触られる
映画なんだよね。きっと、そういう意識のな
い人には、何でもない映画なんだと思う。

7位 ナイト&デイ
2010のアメリカ映画では、ダントツで1位
だと思う。素敵な俳優さんが、バリッバリの
アクションして、面白いストーリーがあるな
ら文句ない。キャメロン・ディアスのブーツ
とか細かい演出も良い。つか、欠点がわから
ない映画。

6位 クリスマス・ストーリー
ラストのコイントスがたまらなく良い。表か
裏かなんだなあと。そういう映画。たまたま
出た目で世界は変わるもの。

***ちょっと書き疲れたので、続きは明日にします。すみません。
posted by TcinemaholicT at 01:17| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月29日

#74 2010洋画ワースト13

正直、今年の洋画は、そんなにひどいのがな
かった。まあ、当然と言えば当然で、いくつ
かのフィルターを通過してきてる作品だから
ね。邦画よりフィルターが多いわけだ。だか
ら、つまらないと評判の『The Runaways』
も入ってこないし。
だから、邦画のワーストみたいに階層重ねる
必要がないくらい、あっさりした感じになり
ました。
邦画ワーストと同様、番号は順位ではなく単
なる通し番号です。

【企画倒れ粗悪3D】
1 タイタンの戦い
*3Dの映画じゃないのに3Dグラスかけさ
せられて不愉快。途中から完全にグラス外し
ましたが、一切問題なし。ちなみにXpanD
でしたけどね。映画の内容自体も、退屈極ま
りなかったねー。見せ場のクラーケンの全貌
が明らかにならないんだもん。頭と足だけ。

【意味不明ストーリー組】
2 ヤギと男と男と壁と
3 バウンティ・ハンター
4 レギオン
5 アーマード 武装地帯
*登場人物の行動がサッパリ理解できない。
つまりはストーリーが破綻しまくってる訳な
んだけど、よくまあ、ラストまでたどり着け
たなあと関心する。かといって、ストーリー
を犠牲にするほどの見せ場があるわけでもな
いし…じゃ、なんなんだと!

【原作の評判の落とし組】
6 隣の家の少女
7 ダレン・シャン
*実は、どっちも原作読んでいないんだけど。
でも、この映画を見る限りでは読む気がしな
い。特に『隣の家の少女』はつまんなかった
なあ。ま、どっちも品のない話だよね。

【型にはめて大失敗組】
8 ニンジャ・アサシン
9 ユニバーサル・ソルジャー リジェネレーション
10 レポゼッションメン
*紋切り型の近未来像とアメリカーンな展開
は飽きた。みんな、どっかで見たような映画。
『ニンジャ・アサシン』は、もう少しマシか
と思ったのに、ラストのほうで、アメリカン
な人々がマシンガン持ってたくさん登場して、
ドバババババ、ドカーンで終了。バカみたい。
『ユニソル』は、初めの誘拐が不要だったの
で、あとあとまで響いちゃった。

【退屈…組】
11 トロン:レガシー
12 リミット
13 フローズン
*変化がないんだもん。つまらないよ。『ト
ロン:レガシー』は、ずーっとトンネルにい
るような感覚で飽きた。

…ま、でも邦画のワーストより全然マシですよ。普通の映画だもん。邦画のワーストは特殊映画。
posted by TcinemaholicT at 00:45| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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