2011年05月31日

#227 2011-5月の超・本命映画は『少女たちの羅針盤』と『ドリーム・ホーム』

**5月(2011.4.29~5.30)に見た映画33
本のなかでイチバン良かったのは、
『少女たちの羅針盤』と『ドリーム・ホーム』

俳優がすごく魅力的で、その魅力がそのまま
登場人物の魅力につながっている、ていう映
画はいいと思った。今月【◎本命】に挙げた
映画は、ほとんどそういう映画だ。なかでも、
『少女たちの羅針盤』は、なによりもそれを
優先していると思った。活きのいい女優さん
たちを、いろいろ工夫しながら、そういう活
きの良さそのものをスクリーンに収めようと
してるんだなあと思った。路上でのライブ演
劇やら、殺風景なステージでの劇中劇の作り
方に、そういう意気込みや考え方を感じた。

やっぱり「ビックリ映画」は楽しい。映画を
見てきた感想として「いやー、すごかったよー」
って言えるのは大事なことだ。目撃した事故
現場についての、大袈裟な噂話に近い。だか
ら『ドリーム・ホーム』は価値の高い映画だ。
しかし、すごいね。どうやって撮影したんだ
ろ。本当に貴重な映画だと思う。

どちらの映画も、活きのいいピチピチしたも
のが乗ってて、そもそもそれがすごいのに、
さらにその乗ってる器がまた味わい深い、っ
ていうのが他の映画と違う「特別」なところ
だなあと思った。

***2011-5月に見た映画***

【◎本命】
八日目の蝉
スコット・ピルグリムVS邪悪な元カレ軍団
キッズ・オールライト
少女たちの羅針盤
スリー☆ポイント
マイ・バック・ページ
ドリーム・ホーム
昼間から呑む

 ◇『八日目の蝉』は、上に挙げた2本の次点。
  「泣ける映画」が悪いとは思わない。むし
   ろ、しっかり泣ける映画は重要だ。そう
   いう意味で『マイ・バック・ページ』も
   好きだ。

【○対抗】
鬼神伝
生き残るための3つの取引
抱きたいカンケイ
ミスター・ノーバディ
少年マイロの火星冒険記
ブラックスワン
大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇
クロエ

 ◇『ブラックスワン』は、変な「女臭さが」
  いいって言えばいいんだけど、鼻につくっ
  て言えば鼻につくと思った。

【▲単穴】
星を追う子ども

 ◇めちゃくちゃな映画なんだけど、なんか気
  になる映画。でも、やっぱり気持ち悪い映
  画だったなあ。

【△連下】
アバター
岳ーガクー
アンノウン
富江 アンリミテッド
ジュリエットからの手紙
パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉 3D
未来の記録
ファースター
アウェィク

 ◇『富江 アンリミテッド』は、「いいとこ」
  がほとんどCG臭くって。

【×穴】
ジャッカス3D

 ◇ひどい映画。でも、映画って何を記録する
  んだろうって考えた。


【切り】
阪急電車 片道15分の奇跡
これでいいのだ! 映画・赤塚不二夫
ハードライフ

 ◇『ハードライフ』は見ていて居心地の悪い
  映画だった。自慢話は退屈だ。

【競走除外】
豆富小僧
ルパンの奇厳城
プリンセス・トヨトミ

 ◇『プリンセス・トヨトミ』はワースト候補。
  あとの2本は、製作過程で何かしらの事故
  があったんじゃないかと思うくらい唖然と
  する映画。お金を取れるレベルじゃないと
  思う。

**以上、今月は33本でした。

posted by TcinemaholicT at 01:09| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月30日

#226 映画館憑依日記 2011.5.7『アンノウン』

5.7土『アンノウン』

**『岳ーガク』終わって、同じ新宿ピカデ
リーで『アンノウン』見る。『岳ーガク』が
終わったのが18:50で、『アンノウン』が始
まるのが18:50。まあ、予告は見なくていい
として、10分くらいの間隔。相変わらず空腹
だったが、仕方がないので、ビールだけ買っ
て、それで紛らわすことにした。

場内は、『岳ーガク』よりは入ってなかった
かなあ。それでも隣は空席ではなかったから、
まあまあだったんじゃないか。

そういえば『岳ーガク』は、チケット売り場
の表示では「満席」だったんだよなあ。場内
は、ちょっと空席あった気がするけどね。


「夫婦の記憶」が書き換えられる、ってのは
面白かった。よく知ってる夫婦の写真が、自
分の姿だけがすげ変わってる。そんな写真見
せられたら、どう思うだろうな。逆に、自分
の存在についての認識の方を疑うかもしれな
いな。あ、その写真に写ってるのが正しい自
分だ、って。

今まで二人の妻がいたけど、どっちとも一緒
に写真撮ってなかった気がする。…2,3枚は
撮ったのかな。でも持ってない。別れてから
捨てたわけじゃなくて、初めから持ってない…
たぶん。なんか、記憶自体必要じゃないと踏
んでたんだと思う。だから、夫婦の存在証明
を写真で見せる、っていうのが、実はあまり
ピンと来なかったんだよね。

ハサミを取れるか取れないかが面白かった。
あれは、面白い趣向だったな。ちゃんと取れ
たところを見せきらないのが良いな。サスペ
ンスとかスリラーっていうのは、断然、刃物
にまつわる方が面白い。『ゴールドフィンガー』
で、ボンドの股がレーザー光線にピーッて裂
かれそうになる場面があったけど、あれ、電
動のこぎりだったら、もっと怖かったなあ。
あれはあれで名場面だけど。

元・東ドイツの秘密警察のオヤジ、見終わっ
てすぐはイマイチ扱いがマヌケだったなあと
思ったけど、あのどんよりした具合が良いの
かも。ああいうことで、話に厚みが出るのか
なあと思った。

見終わった後は、イマイチ盛り上がらない映
画で、つまんないなと思ったけど、案外、じ
んわりと面白い映画かも。目的のミスディレ
クションとか、ラストのほうの展開とか、思
い返してみると面白い。

…なんか、妙に大味で大袈裟な映画見た後だ
から、なおさら地味に感じたのかも。


そういえば、昔、アンノウン・コミックって
のいたね。ゴング・ショーだっけ。

posted by TcinemaholicT at 09:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月29日

#225 映画館憑依日記 2011.5.7『岳ーガク』

5.7土『岳ーガク』

**バルト9で映画見終わって、次は新宿ピ
カデリーに移動して『岳ーガク』見る予定。
パンだけしか食べてなかったから、かなり空
腹。時間もあるから何か食べようかなと思っ
たんだけど、なんだかイマイチ。ラーメンも
気乗りせず。新宿って、あまり美味しいもの
食べるところないんだよね。脂っこいモノばっ
かりで。歳取ると気持ち悪くなっちゃって。
仕方ないので、パンの残りがあったから、そ
れだけ食べた。あとは缶ビール。…なんかタ
コライスとかが手軽に食べられると良いんだ
けどなあ。

場内は混んでた。さすがに人気者が出てる映
画だけのことはある。満席ではなかったけど。


大食いの表現って、昔はもっと漫画チックだっ
たと思うんだ。早回ししたり、ちょっと大袈
裟な擬音付けたりとか。でも、この映画の大
食いはサラリと自然な感じ。そこが面白かっ
た。

小栗旬は、山のようなナポリタンや炒飯を食
べる。それを真似して長澤まさみも、山のよ
うなナポリタンを食べる。途中で出てくる子
どもも、大人でも食べられないほど大きな握
り飯を食べる。なんか、食べ物の量が異様に
多い。それも普通な感じで。「たくさん食べ
ないと力が出せない」的なことを言っている。

大食いというと、『ドラゴンへの道』でブルー
ス・リー演じるチェンが初めてローマにやっ
てきて、メニューが読めなくて適当に注文し
たら、スープばかりが出てきてそれをひたす
ら飲む、っていうシーンがあったなーと思い
出した。やっぱり、なんか漫画チックなコミ
カルなシーンだった。『酔拳』だったかでも、
ジャッキー・チェンが山のような料理を無銭
飲食する場面があったなー。あれも漫画チッ
ク。大食いっていうと漫画チックだったんだ
けどなあ。

山盛りのナポリタン、小栗旬も長澤まさみも、
ゆっくり食べてる。食べ終わるのに何時間か
かるんだろう。…結局、大食いにまつわる漫
画チックな表現って、その食べきる時間の問
題のような気がする。だから、早回ししたり
して、その時間を省略してる。ホンモノの早
食いタレントでも使わない限り、現実の時間
にははまらないシーンになってしまうんだろ
うなあ。だいたい、あんなたくさんの量のナ
ポリタン、どうやって作るんだろう。冷凍な
のかな、山だもんね。

ところで、『岳』見て思ったけど、「現場ー
司令室映画」っていうの日本に多い。でも
『アンストッパブル』みたいに面白くならな
いってのは、どうしてかね。司令室の側の魅
力に欠けるのかなあ。司令室の側にかっこい
い人がいると、一気に盛り上がるんだけど、
なんか日本の司令室には冴えないヤツしかい
ない。日本でもアメリカでも、映画を作って
いる人たちの現実にも「司令室の人」はいる
はずで、そういう人が魅力的かどうかが、そ
の差に出るのかなあと勘繰った。

「現場ー司令室映画」が成立するのは、その
両者が必ず結びついている、っていう前提だ
なあと思った。「事件は現場で起きてるんだ!」
とか叫んでも、「あれ、圏外だった」じゃ、
話にならないもん。『岳ーガク』の無線も、
幸い安定していたようで、途中で切れること
はなかったみたい。よかったよかった。

posted by TcinemaholicT at 09:32| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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