2011年02月28日

#135 2011-2月の超・本命映画は『ヒア アフター』『洋菓子店コアンドル』

**2月(2011.1.31~2.26)に見た映画27
本のなかでイチバン良かったのは、『ヒア ア
フター』と『洋菓子店コアンドル』の2本。

映画の作り手のなかには、「神」になって登
場人物をコマのように動かして物語を完結に
導こうとする人がいる。実際はどんな作り手
もそうなのかもしれないが、クリント・イー
ストウッドは、それを登場人物たちが勝手に
動いているかのように錯覚させるのがうまい。
『ヒア アフター』は、そういう錯覚を強く感
じる映画だと思う。

『洋菓子店コアンドル』も、登場人物たちに
意志を持たせて勝手に動かそうとしている映
画だと思う。映画の作り手っていうのは、こ
の人物ならどういうことを考え、どういう行
動を取るんだろうか、ってことを詰めるんだ
と思うけど、『洋菓子店コアンドル』の作り
手は、それが丁寧だ。


***2011-2月に見た映画***

【◎本命】
KG カラテガール
洋菓子店コアンドル
ヒア アフター
トスカーナの贋作

 ◇『トスカーナの贋作』は、一度流れに乗
  ると、とても心地良い映画だった。会話
  がどんどん陳腐な男女のやりとりになっ
  ていくのに、逆の印象を与えていく。

【○対抗】
毎日かあさん
幸せの始まりは
パラノーマル・アクティビティ2
世界のどこにでもある、場所
MAD探偵
私の愛、私のそばに
恋とニュースのつくり方

 ◇『MAD探偵』は、2007年の映画って
  ところがひっかかるけど、面白かった。
  イーストウッドとは逆に、作り手の猛烈
  な神性を感じさせる。

【▲単穴】
ワラライフ
心中天使

 ◇『ワラライフ』は、そんなにキライじゃ
  ない。この映画のコンセプトを批判でき
  るほど立派な邦画は、最近作にはない。
  『心中天使』もそうだが、こういう現実
  的感覚から離れた映画も、あっていいと
  思った。

【△連下】
カンフー・サイボーグ
ティーンエイジ・パパラッチ
ナルニア国物語 第3章
死にゆく妻との旅路

 ◇『死にゆく妻との旅路』には、「泣かせ
  よう」って考えてる部分があるような気
  がする。それがちょっと嫌だ。『ナルニ
  ア国物語 第3章』は3Dにしちゃった
  ところが、かえってマイナス。

【×穴】
英国王のスピーチ

 ◇つまらないと思う。今までの英国王室礼
  賛の映画との違いがわからない。軽妙な
  ユーモアの積み重ねも好きじゃない。第
  二次世界大戦には、こんなに素敵なエピ
  ソードがあったんだーって思わせるつも
  りなのか? そういう意味で最悪の内容。

【切り】
僕と妻の1778の物語
ウォール・ストリート
イチジクコバチ
ケータイ刑事The Movie 3
ザ・タウン
リセット
SUCK
あしたのジョー

 ◇『イチジクコバチ』は、安易な結末だっ
  たと思う。誰も死なない『イチジクコバ
  チ』が見たいなと思った。

【競走除外】
ジーン・ワルツ

 ◇論外。


**以上、今月は27本でした。
posted by TcinemaholicT at 08:35| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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