**選択肢は三つ。『再会の食卓』か、『ト
スカーナの贋作』か、『MAD探偵』か。
25金は、1日フルで休むことにした。不足し
ていた映画を補給する。明日は休みだと思う
と、急に気持ちが弛緩する。だから、渋谷で
途中下車したくなくなった。新宿で映画見て
帰ろう。
という理由で、K’sシネマで『MAD探偵』
を見る。それに、あとの二つの選択肢は、ど
ちらも渋谷の文化村方面の映画館だから、つ
いつい円山町の油そば食べちゃうじゃない。
そうそう、毎日油そば食ってちゃ体に悪い。
それに給料前だ。暴飲暴食はいかん。
本編終了後に特典映像を流す、って書いてあ
った。何かと思ったら、監督のインタビュー。
よくソフトについているヤツだ。ま、たいし
たことはなかった。
「7」というのは、すべて「7つの大罪」か
らきているのか。「幽遊白書」の仙水も7つ
の人格を持っていたが、それも「7つの大罪」
を思わせるものだった。そういえば、あの話
も「7人」のミスディレクションがミソだっ
たか。ジョニー・トーが「幽遊白書」を知ら
なかったとも考えにくい。7つの大罪のうち
の「暴食」が際立つところも似ている。ラス
トで正体がはっきりする「女性の人格」は
「嫉妬」か。それで、話が腑に落ちる。
その「7人」を外郭として、核には「行為を
取り込むこと」があるように思う。映画は、
行為について因果関係を捉えようとする。し
かし実は、本質は行為そのものにあるはずで、
行為さえトレースできればそれでよい。肉体
的なことだ。
「7つの大罪」というのは、人間の行為を分
類したものだと思う。行為の因果関係を、よ
く見えるようにしたものだと思う。だから、
この映画の精神的なことと、肉体的なことの
分け方は、ちょっと理解しにくい。
…そうか、分けていないのか。「七つの大罪」
とは、肉体的なことだ。行為を肉体的にトレー
スすることと、「7人」は直接結びつくだけ
の話だ。なるほどね。
まあ、とにかく「暴食」だけはやめよう、と
いうことか。でも、もう「7」は飽きた。